kes労働衛生レポート
尿中馬尿酸:キョウニン水〔ベンズアルデヒド〕の摂取
キョウニン水に含まれるベンズアルデヒドは体内で代謝され安息香酸⇒馬尿酸となって尿中に排泄されます。
鎮咳去痰剤として用いられている日本薬局方『キョウニン水』中にはキョウニン(杏仁:杏の種子)の成分であるアミグダリンが、共存する酵素によって分解され生成したシアン化水素とベンズアルデヒドを含有しています。
キョウニン水中のベンズアルデヒドの含有量は不明ですが、キョウニン水中のシアン化水素の含有量が0.09~011%に規定されているここのキョウニン水(ベンズアルデヒド)の摂取(1ml/1回程度)による尿中馬尿酸の検査値への影響は比較的小さいことが推察されます。