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kes労働衛生レポート
尿中馬尿酸:コーヒー〔クロロゲン酸類〕の摂取
コーヒーに含まれるクロロゲン酸類の大部分は腸内でカフェ酸とキナ酸に分解されて吸収されます。吸収されたキナ酸は、安息香酸、馬尿酸となって尿中に排泄されます。
また、コーヒーの焙煎工程などでクロロゲン酸が加水分解されキナ酸が生成します。コーヒー中のクロロゲン酸類の含有量を示しました。
なお、ヘルシアコーヒーは、コーヒーポリフェノール(クロロゲン酸類)を関与成分とした、血圧の高めの方に適する旨を特定の保健の目的とする特定保健用食品となっています。コーヒーから摂取したクロロゲン酸・キナ酸は、代謝され尿中に馬尿酸として排泄されるため、クロロゲン酸の分解・代謝等の状況によっては尿中馬尿酸の分布区分に影響するレベルで検出されることが考えられます。