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kes労働衛生レポート
尿中代謝物等検査値『尿の濃淡で数倍異なる』
尿中馬尿酸などの代謝物等の検査値は、たとえ代謝物等の尿中への時間あたりの排泄量が同じであっても、尿の濃淡によって値が異なります。
法令上(有機則、鉛則)『尿の排泄量が極端に多いか、または少ない尿を用いることは、検査結果に影響を与えるので、適切な水分摂取について指導することが必要である』と尿量についての注意が通達で示されています。
しかしながら、この通達の実行は現実的には難しく、尿の濃淡によって検査値が異なる状況となっています。
尿は、水分の摂取が多いと薄く、発汗が多く水分の摂取が少ないと濃くなります。この尿の濃淡に伴い、尿中の代謝物等が希釈されたり、濃縮されたりします。この尿の濃淡によって、尿中の代謝物等の検査値は数倍異なります。
当社での検討結果に基づく、尿中代謝物等検査値の尿の濃淡の補正法を示しました。