kes労働衛生レポート
水溶性塗料取り扱い作業場での有害、危険環境
水溶性塗料を使用した塗装ラインの乾燥炉の排気ダクト内で発生した火災原因について当社で調査したところ、乾燥炉内で蒸発しダクト内面に付着した樹脂分が熱分解され自然発火したことが明らかとなりました。
また当該事業所では塗料中に有機溶剤が含有されているという認識がなく、局所排気装置が設置されていなかったため作業環境中の有機溶剤の濃度が管理濃度を大きく超えていました。
一般に、水溶性塗料は作業環境の汚染が少なく、また、火災の危険性が小さいと認識されがちですが、作業環境の汚染、火災の発生について、充分な配慮が必要です。