kes労働衛生レポート
生物学的モニタリング:混合溶剤ばく露の総合評価
混合溶剤を使用している場合、作業環境測定、個人ばく露モニタリングでは、相加式を用いた総合評価を行っています。生物学的モニタリングの評価の際、それぞれ単独の有機溶剤では、生物学的ばく露指標を下回っていても、相加式を用いて混合溶剤として総合評価を行えば生物学的ばく露指標を上回ることも考えられます。
現状の尿中代謝物量等の検査では、混合溶剤を使用した場合の総合評価については触れられていません。しかし、より安全に評価するという観点から、混合溶剤ばく露の場合、作業環境測定、個人ばく露モニタリング同様、相加式による評価が必要になると考えられます。