kes労働衛生レポート
調査事例:特殊健診〔有機溶剤自覚症状の定期健診出現率〕
有害物質取り扱い作業場では作業環境管理等が進み、災害的なばく露を除き許容濃度を大きく上回るようなばく露はまれとなっています。許容濃度レベルでの有機溶剤の主要な生体影響は、許容濃度の提案理由から神経系への影響などが考えられます。有機溶剤健康診断での自覚症状の定期健康診断での出現率を某施設での健康診断の受診者〔デスクワーク〕について調査した結果を示しました。
有機溶剤の神経系への影響で生じる症状は一般的なものであり、被検者の症状が有機溶剤の影響によるものかどうかを判断するには、生物学的モニタリングなどによりばく露量を把握する必要があります。