kes労働衛生レポート
調査事例:職場騒音〔コンクリートミキサー車はつり作業〕
コンクリートミキサー車のドラム内に入って、羽根等金属部についたコンクリートをハンマーで叩いてはつり作業をしていたところ、作業者の左耳に耳鳴りがして聞こえなくなりました(傷病名:左音響外傷、急性感音難聴、左耳耳鳴り症)。
当社の労働衛生コンサルタント(三重産業保健推進センター相談員)が、当該作業場の騒音測定の依頼を受け調査した結果を示しました。つり時の単発騒音ばく露レベルは121~126dB(A)作業姿勢と騒音のひろがりの方向性とによっては、さらに高い騒音のばく露を受けることがうかがえました。
また、左耳のみに音響外傷を受けた原因として、当該作業者が右利きのため、右耳よりも左耳の方がはつり音のばく露を受けやすいことが考えられました。