kes労働衛生レポート
調査事例:作業環境〔トリメチルベンゼン等の発生状況〕
有機溶剤の作業環境測定において、測定の義務付けのないトリメチルベンゼン(TBM)、エチルトルエン(E.T)、プロピルベンゼン(P.B)が検出されることがあり、これらの物質の環境気中濃度について調査しました。
各物質の濃度は低濃度でしたが、上記の3 成分が同時に検出されていること、さらに他の高沸点成分が検出されることが多く、作業環境を評価するうえで考慮する必要があります。なお、第3 種の有機溶剤取り扱い作業場では、トリメチルベンゼン等の気中濃度が本調査結果よりもさらに高くなることが考えられます。