kes労働衛生レポート
調査事例:払拭洗浄作業〔皮膚からの吸収〕
体外ばく露量の調査〔個人ばく露モニタリング〕と体内ばく露量の調査〔生物学的モニタリング〕を併せ行うことにより、有機溶剤等の皮膚からの吸収量を推定することができます。
この方法を用いてグラビア印刷作業者の、印刷ローラーの払拭洗浄作業(約1分×10回)時の有機溶剤の皮膚からの吸収についての調査事例を示しました。この調査結果では、払拭時間が短く、有機溶剤の有意な皮膚からの吸収を認めませんでした。
当然、作業状況等によっては、皮膚からの吸収が考えられます。また、呼吸用保護具の使用効果についても、同様に調査することができます。