kes労働衛生レポート
作業環境測定:職業性疾病の発生事例と補完の必要性
労働衛生のしおり(平成20年度、平成21年度)に掲載されている主な職業性疾病発生事例の有機溶剤による中毒等51件のなかで、作業環境測定の義務付けのある作業での中毒等の発生は10件(19.6%)であり、大半が作業環境測定の義務付けがない作業で発生しています。
有機溶剤による中毒などが多発している作業環境測定の義務付けがない非定常的な屋内作業あるいはタンク内・屋外等の作業については、個人ばく露モニタリングなどにより有害物質のばく露状況を把握する必要があります。