kes労働衛生レポート
調査事例:尿中ニッケル〔採尿時の汚染〕
酸化ニッケルを取り扱っているA社の作業者(27名)について血中および尿中のニッケル濃度を検査したところ、尿中ニッケルの値が1名だけ異常に高くなりました。
この異常に高くなった原因として、血中ニッケルの値、採尿時の状況などから判断し、採尿時の作業服等からの汚染が考えられました。血中あるいは尿中のニッケルの検査値は〔μg/L〕のレベルであり、非常にわずかな量を検査しています。
採尿は、作業服・手指等に付着している検査対象物質の汚染がないように、十分注意する必要があります。