kes労働衛生レポート
生物学的モニタリング:評価〔分布区分〕
所轄の労働基準監督署に報告する「有機溶剤等健康診断結果報告書」「鉛健康診断結果報告書」では、尿中の有機溶剤の代謝物の量の検査、血液中の鉛量の検査などについては、その結果を3つの分布に区分して報告しています。
この分布の区分は、正常・異常の鑑別を目的としたものでないことが通達(基発第462号、平成元年8月22日)で示されています。
一方、分布2と3の境界については、ACGIHによる生物学的ばく露指標(BEI)を引用しています。示す分布区分と生物学的ばく露指標(BEI)の関係が、分布区分により評価するうえで参考になります。なお、分布区分は平成元年に制定後改訂されていませんが、BEIについては年々改訂されていることに留意する必要があります。