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化学物質による生殖機能障害

1977年に米国の農薬製造工場の労働者の「俺のところじゃ、1人目が生まれて随分になるのに次の子ができないんだ」「お前のとこだけじゃないぞ、うちもそうだ」「俺のとこも」との会話がきっかけとなり精子検査を受けたところ、子供ができないと訴えた労働者全員が、無精子症か精子が少ないことが分かり、やがて彼らが扱っていたDBCP(ジブロモクロロプロパン)による影響であることが明らかとなりました。

1995年に韓国の電子工場で日本から輸入したフロン代替溶剤を使用していた女子労働者の月経停止・血小板減少、男子労働者の精子減少等の集団発生があり、その後代替溶剤の主成分である2-BP(2-ブロモプロパン)の影響であることが明らかとなりました。

化学物質による性機能障害を示しました。生殖毒性は次世代に影響を及ぼす重大な影響であり、またその影響が把握し難いことから、セロソルブ類などヒトに対する生殖毒性が明らかでない物質であっても、生殖毒性に対する注意が望まれます。

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